1,風力発電について
風力発電は、風のエネルギーで風車を回転させ、それにより、風車の回転エネルギーに変えて、
これで発電機を回して、電気エネルギーを取り出す発電である。
2,立地条件
年平均風速5m/s以上が理想である。地形条件、気象条件、地盤条件、法区域、配電線、道路状況、
景観、生態系等を考慮する必要がある。
3,利点と欠点
風力発電の特徴は、環境汚染物質の排出が全くなく、きれいな発電システムであること、風をエネル
ギーとして使うので、それは再生可能であるから、エネルギー資源が無くならないと言うことがあげ
られる。しかし、風は常に変化し、風の向きや、速さがたえず変動しているため、安定した出力が得
にくいことや、風のエネルギー密度が小さいことなどが欠点となっている。これらの欠点を、風力発
電に適した風況地での導入、大型の風車の設置による、発電の出力の増加などで安定化させると、環
境にやさしい発電の設備として、運用が可能になる。
4,風力発電システムの構成
(プロペラ型風力発電システムの構成・例)
ブレード・・・・・・回転羽根
ロータ ローター軸・・・・・ブレードの回転羽根
バブ・・・・・・・・ブレードの羽付け根をローター軸につける部分
伝達系 動力伝達軸・・・・・ロータの回転を発電器に伝達する
増速機・・・・・・・ロータの回転数を発電器に必要な回転数に増即するギア
発電機・・・・・・・回転エネルギーを電気エネルギーに変換する
電気系 電力変換装置・・・・直流、交流を変換する装置(インバータ、コンバータ)
トランス・・・・・・系統からの電気、系統への電気の電気の電圧を変換する
系統連系保護装置・・異常時や事故時などに、系統側の損傷を防ぐ保護装置
出力制御・・・・・・風力出力を制御するピッチ制御またはストール制御
運転・制御系 ヨー制御・・・・・・ロータの向きを風向きに追従させる
ブレーキ装置・・・・台風時や事故時などにロータを停止させる
ナセル・・・・・・・伝達軸、増速機などを収納する部分
支持・構造系 タワー・・・・・・・ロータ、ナセルを支える部分
基礎・・・・・・・・タワーを支える基礎部分