走馬灯
エネルギー変換教材として、興味を持って、製作できるものを考案しました。
厚み0.1mmの銅のうす板を使うことで、ファン作りを経験できます。
1.教材観
エネルギー変換の題材として、物づくりと組み合わせ、工夫できる題材として考案しました。電気エネルギーが熱エネルギーに、さらに運動エネルギーに変換される走馬灯の製作学習では、ファンの形、フードのデザインなどの工夫ができます。
はさみとカッターナイフだけで銅のうす板が加工できる簡単さが、生徒の創意工夫と関心を高めます。
2.製作時間
- 全10時間※台部を1枚の板だけにした場合。フードは宿題とする。
- (1)けがき、切断、穴開け 2時間
- (2)組み立て(電気回路部) 2時間
- (3)組み立て(回転筒、支持部) 3時間
- (4)仕上げ、評価 2時間
- 全16時間※台部に引き出し、コンセント、スイッチをつけた場合。フードは宿題とする。
- (1)けがき、切断、穴開け 3時間
- (2)組み立て(木部) 5時間
- (3)組み立て(電気回路部) 3時間
- (4)組み立て(回転筒、支持部) 3時間
- (5)仕上げ、評価 2時間
いろいろなタイプの走馬灯
生徒作品
- 3.製作
- (1)材料
- ●回転筒
- 100×100×0.1の銅うす板
- 画鋲
- ペットボトル、アルミ缶または和紙(幅5mm、厚み0.1mmのアルミテープ)
- 幅5mmの両面テープ
- ●支持部
- φ4×250の黄銅棒
- φ10の黄銅製スナップ
- はんだ
- ●フード部
- 和紙、棒材や鉢カバーなど
- ●電気材料
- コンセントプラグ、ビニールコード、圧着端子
- その他コンセントなど
- (2)ファンの製作
- ●けがき(けがき用コンパス、けがき針、定規)
- ●切断(カッターナイフ、はさみ)
- ●はんだ付け(はんだごて)
先に押しピンにはんだをつけ、うす銅板に差し込み、銅板の上からはんだごて(150W程度のもの)を押しつける。- ●折り曲げ(手、その他)