ヒダピオ学習回路によるマイコン学習の推奨順位

 1.ヒダピオ学習回路をAVRライタとし、他のマイコンボードや測定ボードなどのマイコンに書き込む。

 

(以下はヒダピオ学習回路の改造)

 2.他のAVRライタを準備し、ヒダピオ学習回路に新たに別のATtiny2313マイコンを挿して書き込む。
   (挿してあるマイコンを抜いて別に保管し、必要なときに戻す。
    抜くときや戻すときにマイコンの足を壊さないように、相当の注意と技術が必要です)

 3.他のAVRライタを準備し、ヒダピオ学習回路のマイコンに書き込む。
   (出荷時のプログラムは全てなくなります)
 



ヒダピオ学習回路を改造する場合

 ここでは、予算の関係上やむなく、上記3を選んだときの方法を考えてみます。
 改造者が熟読の上、あくまでも個人の責任で改造できる場合のみ、行って下さい。
   本ページの管理者は、不具合発生時の相談には対応しますが、責任は一切負えません!
   また保証や修理対応も一切できません!


よくお読み下さい

※改造に当たってのソフトウェア、説明等において動作保証・再現性保証・安全保証はできません。
  ご理解の上、不具合が生じた場合には、全て改造した本人の責任で対応して下さい。
一旦改造した後は、メーカーの保証外となります。
AVRライター機能やUSB-IO制御機能を持ったHIDaspxにすることは可能ですが、
販売時の状態と完全に同じ状態には戻せません。
※個人で改造したヒダピオ学習回路を、誤ってUSB接続すると、コンピュータを破壊するケースも考えられなくはありません。
絶対にUSB接続できないようにUSBコネクタにテープを貼るなどの工夫をし、取り扱いには十分注意して下さい。
※改造前に、ソフトウェア「検ちゃん」等を使って「個別のシリアル番号」を確認し、ノート等に保存してから行って下さい。

 ヒダピオ学習回路はプログラムライタおよびUSB-IO制御のために作られていますが、本来はマイコンボードですから下の例のようにいろいろなプログラムを書くことで違った機能を持たせることができます。

 違ったプログラムを書くことでマイコンの学習をすることは有意義なことですが取り扱いには注意が要ります。特に学校の先生の管理下での改造は、下に書いたことをよく読んでください。


市販のヒダピオ学習回路について
生徒の皆さんは、よく読んで下さい

1.USBにつなぐ機器は同じ記号番号のものがあってはならない規則が世界で決められています。したがって購入した学習回路は製造会社の責任で1台ごとに記号番号を決めています。また、製品は1台毎にライセンス料金を支払って作られています。その関係で書かれたプログラムは読み出せなくなっているのが普通です。
 このように大切なプログラムが書かれたマイコンICですから、内容を消さないのが一般的です。

2.別のプログラム(オルゴールなど)を書き込む場合は、書き込み済みのICは別にして大切に保存し、新しいICを別に購入して使うことが良い方法です。送料を別にすれば1個100円〜数百円程度で買えます。これを使えば、心配なくいろいろな実験が自由にできます。

3.別のプログラムを書いたときは、USBでコンピュータにつなぐとコンピュータが壊れることもあります。USBコネクタにビニルテープなどを貼って、間違ってもUSBポートに接続しないようにしましょう。

4.別のプログラムを書き込んだものは、プログラムを書いた人の責任で使うことになっています。先生の注意を良く聞きましょう。先生の指示に従えば心配はありません。

5.学校の学習が終わった後に、トップマン社のICに別のプログラムを書いて家に持ち帰る場合、ライタ機能やUSB-IO機能がなくなり、元に戻せないことを知っていてください。

6.トップマン社のICを書き換えた後で、再びライタとして使いたいときは研究用のライタプログラムを書くことは不可能ではありませんから、先生の指示に従ってください。この場合には別の注意が必要になります。

 研究用のHIDaspx用ファームウェア「main-12.hex」を書き込んだヒダピオ学習回路やブレッドボード版、プリント基板版のHIDaspxの場合も同様の注意が必要です。


自作のヒダピオ学習回路について
生徒の皆さんは、よく読んで下さい

1.同じシリアル記号番号のものを一つのコンピュータにつなぐと、どのような故障が起こるかわかりません。それを避けるために、全て違った記号番号をつける約束になっています。先生からシリアル番号をもらっているときは、その番号をノートに書いておき、その番号を書き込んでください。

2.シリアル番号を設定しない場合は、シリアル番号は0000番になります。これは研究用で、あえて知って利用するときなどに行います。同じシリアル番号のものを二台以上同じコンピュータにつなぐと、コンピュータが壊れることがあります。絶対に二台以上同時に接続してはいけません。特に家庭ではこのことに注意し、よく分からない場合はコンピュータにつながないようにしましょう。

3.別のプログラム(オルゴールなど)を書き込む場合は、「mein-12.hex」の書き込み済みのICは別にして大切に保存し、新しいICを別に購入して使うことが良い方法です。送料を別にすれば1個100円〜数百円程度で買えます。これを使えば、心配なくいろいろな実験が自由にできます。

4.研究用のHIDaspx用ファームウェア「main-12.hex」以外のプログラム(オルゴールなど)を書き込むと、USBにつなぐことはできません。もしUSBでコンピュータにつなぐとコンピュータが壊れることがあります。USBコネクタにビニルテープなどを貼って、間違ってもUSBポートに接続しないようにしましょう。

5.研究用のプログラムや別のプログラムを書き込んだ回路は、プログラムを書いた人の責任で使うことになっています。先生の注意を良く聞きましょう。先生の指示に従えば心配はありません。

 



1.プログラムの書き込み方法



左側がHIDaspx(ライターモード)、右側が改造するヒダピオ学習ボード

絶対にUSB接続できないようにUSBコネクタにテープを貼るなどの工夫をする。

◎書き込むプログラムについて

   HIDaspx用プログラムを書き込むとUSB-IO制御やAVRライターになるHIDaspxとなりますが、
   他のプログラム(〜.hex)を書き込むことで色々な用途に変わります。

   ※一度プログラムを書き込むと、次回の書き込みができなくなることがあります。
   この対策のため、プログラムの冒頭部分に3秒程度の何も動作しない部分(例:Wait 3)を作っておきましょう。
   次回からは、HIDaspxにつないだ直後に書き込むことができます。
   ※サンプルプログラムは対策済みです。


◎書き込むプログラムを個人で作成する場合は、「ヒダピオ」や「BASCOM-AVR」などでソースを作成し、「バスコンピ」「BASCOM-AVR」などでコンパイルします。

◎プログラムの書き込みは、「HAG_mini」や「BASCOM-AVR」などを使って書き込みます。

マイコン制御の流れとBASCOMの設定



2.ナイトライダーの例



夜の自転車走行などにナイトライダー

 電源を追加して、「ナイトライダー」を作りました。

 ◎サンプルプログラム
   「ナイトライダー」  NIGHTRIDER.HEX  … LCDが様々なパターンで点滅する。
   「ナイトライダー2」 NIGHTRIDER2.HEX … LCDが点滅速度を変えて点滅する。


3.タイマーの例



タイマーに改造した、ヒダピオ学習ボード

 電源と圧電ブザー(発振回路なし)を使って「タイマー」を作りました。
 (圧電ブザーは、D1のピンソケットに差し込みます。極性(向き)はありません)

 ◎サンプルプログラム
   「1分間タイマー」 1M_TIMER.HEX … 時間経過とともにLCDが減灯し、1分間経過後電子ブザー音が鳴る。
   「3分間タイマー」 3M_TIMER.HEX … 時間経過とともにLCDが減灯し、3分間経過後電子ブザー音が鳴る。
    ※CdSに手をかざすとリスタートします。


4.電子オルゴールの例



電子オルゴールに改造した、ヒダピオ学習ボード

 電源と圧電ブザー(発振回路なし)を使って「電子オルゴール」を作りました。
 (圧電ブザーは、D1のピンソケットに差し込みます。極性(向き)はありません)

 ◎サンプルプログラム
 ※org_a12d1フォルダ…ヒダピオ学習回路用 ※org_a1b6フォルダ…マイコンボード用
   日本古謡「さくら さくら」 ORG_SAKURA.HEX
   「荒城の月」        ORG_KOUJOUNOTUKI.HEX
   「赤とんぼ」         ORG_AKATONBO.HEX
   「浜辺の歌」        ORG.HAMABENOUTA.HEX
   「この道」          ORG_KONOMITI.HEX
   「早春賦」         ORG_SOUSYUNFU.HEX

   日本古謡「さくら さくら」 ORG_CDS_SAKURA.HEX
   「荒城の月」        ORG_CDS_KOUJOUNOTUKI.HEX
    ※CdSで光を感知すると演奏が始まります。

 ◎「ヒダピオ」や「BASCOM-AVR」を使って、電子オルゴール用のプログラムを作ることができます。



5.電子掲示板の例



電子掲示板に改造した、ヒダピオ学習ボード

 LCDボードを接続して、色々なメッセージを表示したり、表示内容を点滅したり、移動できます。

 ◎サンプルプログラム
   LCD.HEX  …色々な文字が表示されます。
   LCD2.HEX …文字が点滅後、左へ動きます。

 ◎「ヒダピオ」や「BASCOM-AVR」を使って、電子掲示板用のプログラムを作ることができます。




6.サンプルプログラム


サンプルプログラムの ダウンロードはここ から




7.HIDaspxに戻す


 一度改造したヒダピオ学習回路は、メーカー出荷時の通りには戻りません。

メーカーでは、V-USBライセンスを取得し、HIDaspxの商用ファームウェアを書き込んでいます。
これを無断でコピーや改ざんすることは法令違反となります。


 AVRライタおよびUSB-IO制御機能のあるHIDaspxにするには、
 「検ちゃん」等を使って、senshu氏らが共同開発されたフリーのファームウェア「main-12.hex」を書き込む方法があります。この場合「個別のシリアル番号」も同時に書き込んでください。
 なお、このファームウェアを個人で書き込んだものを、他へ販売することはできません。
同一のシリアル番号のHIDaspxを、同じコンピュータに同時に複数挿入してコンピュータを壊さないためにも、
必ず個別のシリアル番号を書き込んで下さい。


接続表示が異なります。
  「HIDaspx-Pが接続されています!」→「HIDaspxが接続されています!」


USB接続機器のシリアル番号について

 USB接続される機器の販売に当たっては、V-USBライセンスの取得により与えられるIDと、個々の機器に個別のシリアル番号を書き込んでいます。これにより同一種の機器を同じコンピュータに同時接続しても、それぞれを別の機器として認識します。

 もし、同一シリアル番号の機器を同じコンピュータに同時接続すると、コンピュータは混乱しシャットダウンしたり、場合によれば壊れることも考えられます。

 個人でUSB機器を作成する場合であっても、個別のシリアル番号を書き込んで、安全確保を行って下さい。また、異なるシリアル番号であることを確認できなかったり、使用方法を熟知するまでは、同じコンピュータに同時接続することは避けて下さい。